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ちょっぴり嬉しかったこと

ちょっぴり嬉しかったこと。
いつもと変わらずに、私の家に遊びに来てくれた相方。

相方「俺、今日ハンコ作ったんだー」

 一緒に手作りの夕食を食べながら、相方が嬉しそうに言った。

私「あ、例の安いとこで?」

相方「うん。でもちゃんと革だし、芯も通ってるよ。
   認印と、銀行印と、実印作った」

私「やっぱり、苗字と名前のフルネームで入れたの?」

 相方、ハンコはフルネームで入れることにこだわっていた。

相方「うん。そのほうが、ちょっとはパクられにくいでしょ。
   押した見た目もかっこいいし」

私「い~な~。私も、苗字と名前と、四文字入れたハンコ作りたいな」

 名前まで入ってたほうが、自分だけのハンコって感じがして、かっこいい。
 そう言うと相方、ちょっと困ったように視線を落とした。

相方「たえは、四文字入れたら駄目だよ」

私「な、なんで?」

相方「女の人は二文字じゃなきゃ」

私「それって、名前だけってこと? なんで苗字入れちゃいけないのー」

 そんな決まりあったっけ?

相方「だって…」

 相方、今まで下向いてたのに、急に顔を上げて私を見る。


相方「苗字、変わったらどうするの?」


 そのまま、ちょっと照れくさそうに、にっこり笑った。



 相方が遠まわしに言ってくれた、将来を予感させる言葉。
 ちょっぴり嬉しかった出来事。

 これから先、相方の苗字になれたらいいな。



相方「でも俺、たえの苗字のほうが好きなんだよねー。
   俺の名前と組み合わせると、渋くてかっこいいから」

私「え、婿養子? というか、私の苗字そのまま!?」


 実際は、前途多難w

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